この数年取り組んできた「秩序」及び「秩序2」の制作を終了した。
長くてつらい制作だった。
雨の日も風の日も心荒んで足が折れそうな日も。
次の路地をさらに進んでもっと街の奥に沈んでいくと、いつかドッペルゲンガーに出会えるかもしれない。
そんな制作だったように思う。
けじめ、として、コンペティションに応募した。
最後にポートフォリオをぱたりと閉じた時、大粒の涙がとまらなくなった。
「行ってこい」
そんな言葉をかけた。
結果がどうであってもいい。
「これが僕の制作です」って胸を張れる。
僕は写真が大好きだと実感した。
僕は生涯カメラを持って写真を撮るだろう。
そして僕は、ユートピアを求めこれからも「秩序」を撮る。
次の「秩序」が制作としてカタチになるのがいつの事になるのかわからない。
でも気がつけばもう、制作フォルダは写真で埋まっていた。
写真に出会えて、感謝しています。
池見 壮平
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